「HITOTSU学と孫子の兵法の世界」第8回

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HITOTSU学と孫子の兵法の世界、第8回目となる今回は、第九、行軍篇の解析を皆さんと共有していきました。

はじめに、HITOTSU学の概論的な説明をさせていただく中で、改めて、学問の目的とは何でしょうか?という問いかけをさせて頂くところから、今回の講座が始まりました。
人間は生まれてから生を終えるまで、何かをずっと学び続ける存在といえます。私達は当たり前のように幼児期から小、中、高、そして大学、社会人へと教育を受け続けてきていますが、教育の目的、そしてその根源となる学問の目的とは一体何でしょうか?

世間一般的なイメージでの学問の目的と異なり、HITOTSU学は、幸せな人生、幸せな世界を作るための学問です、という規定から、HITOTSU学の概論的な内容とその意味をお伝えしていきました。
その中で盧さんから今回語られたのは、私達が学び、生きていく意味や価値とは、「for~(~のために)」、の世界で求められるものではなく、「by~(~によって)」の世界を深め、まずそれを悟り知ることで、初めて本物の充足が得られる、という趣旨の内容でした。

何かを成就する為に、地位や財産を得る為に、あるいは問題を解決する為に日々の人生がある、という、「for~」の生き方ではなく、一体何によって宇宙が生まれ、一体何によって自分が生まれ、一体何によって自分が生き、一体何によって人は出会い、一体何によって人は死んでいくのか、という、「by~」の生き方を得ること。
人間と人間の現象世界、宇宙森羅万象の全てを、5次元の異質なHITOTSUの動きによって(by)全て貫いて解析、理解、説明でき、それが今ここ、自分が生きる意味、感動、喜び、感謝そのものとつながるのが、HITOTSU学が提唱する新しいライフスタイルです。

いつもとちょっと違う角度からのHITOTSU学概論で、HITOTSU学が提唱するHITOTSUの世界が、一般的にいわれるワンネスよりももっと深いものであることを感じ取っていただけたのではないでしょうか。

概論の後は、前回までの振り返りと行軍篇の一般的な説明をお伝えした上で、盧さんの独特な5次元の観点から、心場にあてはめて応用解析したらどのように行軍篇の内容を理解できるのかをお伝えしていきました。

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行軍篇は一般的には、軍を進める際、どのように進軍するか、どのように敵情を偵察、洞察すればよいか、何に留意して自軍の内部の質や機能を高めればよいのか等といった、行軍に関しての注意事項を述べたものです。
戦国時代当時の中国大陸での行軍の様子を思い浮かべながら読めばとても面白い内容ではありますが、これを現代の心場、意識空間の戦いにどのように応用すればよいのでしょうか?

行軍して行くには、軍が進み勝利へ向かう到達地点となるゴールがあります。軍という「存在」がさまざまな相性の「時間・空間」を進んで、一丸となってゴールへと向かうのが進軍の本質といえます。
また、軍には、兵士とそれを統率する将がいますが、心場における兵士とは、自分自身の思考、論理、感情、言葉、行動であると位置づけることが出来ます。

人生のさまざまな局面におけるそのときどきの目的目標、向かうべきゴールを勝ち取って勝利を得ることができるのか、それとも、ゴールへうまく進軍することが出来ずに敗北の人生で終わってしまうのか。
自分の人生を前に進めるには、自らの心の中の兵士を自在に統率し、進軍させ、勝利人生のゴールへと向かえる体制と実践行動が必要です。そしてそのためには、全体を俯瞰してコントロールできる、兵士とは次元の異なる、将に相当する心のポジションを持つことが必ず必要になります。
それこそが、4次元の自分の思考感情に負けない、5次元認識の世界であり、全体を理解、説明できる、「by~」の世界を得る意味でもあるのです。

独特な観点からの孫子の兵法の現代的応用のほんの一端ですが、盧さんの柔軟な発想と本質をついた行軍篇の解析に、心場を制する孫子の兵法の意義、魅力を感じ取っていただけたように思います。

次回は、第十、地形篇の解析をお伝えします。回をおうごとに孫子の兵法の全体像と5次元認識の観点がつながって深まっていくHITOTSU学と孫子の兵法の世界、初めての方、途中からの方でも、どうぞお気軽に一度ご参加ください。
ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。