「HITOTSU学と孫子の兵法の世界」第4回

4月、5月と2ヶ月の休講をはさみ、会場も新たになった福岡でのHITOTSU学特別講座。
休日、日曜日の14時という時間帯にお集まり頂いた会場の皆様、どうもありがとうございました。
HITOTSU学と孫子の兵法の世界、第4回目となる今回は、前回までの振り返りで第一:計篇、第二:作戦篇、第三:謀攻篇のポイントをお伝えした上で、第四:形篇、第五:勢篇をお届けいたしました。

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まず第一:計篇のポイントは、「計ることの大事さ」です。「計」の基本を、5(五事)・7(七計)・13(詭道)で伝えている孫子ですが、計る人間一人ひとりの、判断基準の異質性と不完全性を語れておらず、また五事の第一、“道”の本質を語れていない問題があります。人間の四苦八苦の原因、そして全ての“争いの本質”にもつながる「判断基準の本質」とは一体何か、そして究極の「道」をHITOTSU学の観点からお伝えしました。
第二:作戦篇は兵を起すに当たっての経済的な観点とつなげて「速戦速勝」の重要性を伝えていますが、“一番速い勝負”とは一体何かを語っていません。
戦争の本質を究極まで突き詰めた結論として、HITOTSU学では、「今ここ最高の自分」をつくる一番速い勝負とは何かを語っています。今、今、今の連続で生きている人生の上で、今ここ、この瞬間に勝利する勝負。そして一度明確に勝利したら永遠に負けない勝負の世界を語っていきました。
そして第三:謀攻篇では、孫子の文言の中でも非常に有名なポイント、「敵を知り、己を知ることの大事さ」を伝えています。ですが、戦争の本質を考える最、本当の敵とは、本当の己を知ることとは何かを孫子は語っていません。

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戦場から市場、そして心場へと戦いの場が移り変わっている現代、戦うべき相手とは何か?そして戦う自分とは一体何か?戦いの主体と対象を明確にし、それに勝利していくことをHITOTSU学の独自の解釈でお伝えしていきました。

第三篇までのポイントが盧さんから振り返り整理されたあと、いよいよ、第四:形篇、第五:勢篇の内容へと入っていきました。

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日本語でも日常「形勢」という言葉が一般化して使われているように、形篇と勢篇を切り離して理解するのではなく、つながった内容として、まずは一般的な解釈を皆さんと共有して行きました。
一般的な解析としては、まず相手が攻めてきても負けることのない「不敗の態勢、形」をつくった上で、こちらが攻めたら勝つことができる勝機を待ち、タイミングを逃さず兵を「勢」に従わせて勝利を得ることを語っています。

HITOTSU学から解析すると「形」とは、アイデンティティの世界です。自分自身をどう思うのか、自分とは何者なのか、どのように自己を認識するのか、アイデンティティの問題はHITOTSU学を理解する上で最重要のポイントです。
人間の全てのイメージや感情、考え、表情、言葉、行動は、無意識のアイデンティティから発して全てに影響を与えています。ですから、どのようなアイデンティティセッティングがされているかが、現実の勝負の上で、見えない最重要の要素になります。
勝利のためには、個人や組織がどんなアイデンティティを持つことができるのかが非常に重要ですが、「孫子の兵法」では理想のアイデンティティの在り方や、それに至る道が語られていません。

普通人間は「この体だけが自分である」というアイデンティティを当然のこととして疑いませんが、その固定された思い込み・イメージをすべて爆発させることができ、本来の自分のアイデンティティを取り戻すことができる5次元認識テクノロジーの意味が盧さんから語られました。
矢を放つ時に、もうそれ以上引っ張れないところまで究極にバックして全ての力をそこに込めた時、一番強烈な爆発力となって、矢は一直線に目標に向かって飛んでいきます。そのように、本来の自分とは何者なのか、もうそれ以上バック出来ない究極の出発点まで一度戻ることで、生きるエネルギー、人生の方向性が力強く放たれて、勝負のタイミング、「勢」を得ることが出来るという説明がなされました。

最後に、個人一人ひとりの出発のアイデンティティの変化が、社会、そして人類のパラダイムの変化にもつながることが盧さんから語られ、その変革のミッションを持った日本と日本人への熱い想いが会場に伝わっていきました。

次回は第六、虚実篇の内容を共有して行きたいと思います。梅雨の暑い中ご来場いただいた皆様、本当にどうもありがとうございました!