「HITOTSU学と量子論の世界」全4回シリーズ、第1回

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2008年初の講座となる今回は、昨年シリーズでお伝えした相対性理論に引きつづき、現代物理学のもう一本の柱である量子論の世界で幕を開けました。

前半、いつものようにHITOTSU学の概論的な内容を二人の講師からお伝えした後、Nohさんから、認識プレートの変化、という観点から見た歴史のシフトの話がありました。

太陽系の中心に地球を固定して認識していた天動説の時代から地動説への認識プレートの変化、科学的合理主義の礎でもあるニュートン的な時間、空間(xyz軸)の絶対固定の認識プレートから、光速不変の基準軸へと変化した相対論の認識プレートの変化。
そして光速を超える情報伝達現象が起きてしまう量子論の世界は、まだ人間の4次元意識プレートに固定された世界であり、そこから進んで、唯識論の認識プレートや、「空」と「色」の般若心経の世界も超えて、次元上昇したHITOTSUのイメージ、そこから全てを認識する21世紀の新しい認識プレートの提唱がありました。

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さらに、今の時代、とりわけ日本人が抱えるIdentityの危機の話の中で、場に合わせる習慣性のために主義主張が発信出来ずエネルギーがたまりこんでしまう日本人特有のタテマエの自分のIdentityを超え、脳の錯覚のIdentityも超えて、真実の自分、本当の自分のIdentityと出会うことの必要性が語られました。

後半からは、なぜ今回から量子論を取り上げて行くのか、量子論が提示した世界観の重要性と、量子論の世界の概論的な紹介を通して、来場された方に量子論の面白さや魅力をお伝えしていきました。

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人間の存在と無関係に分離した客観的な自然法則を求めようとしてきた西洋の理性。そこから、ニュートンやアインシュタインの古典物理学の認識のプレートでは問題にされることのなかった、観測する主体、観測者の意識の重要性に気づき、物理学の世界を通して心の領域に肉迫していった量子論の先駆者たち。

何かを観測する、という行為が一体どういう意味を持っていたのか?
主体と客体は本来切っても切れない関係性を持っていることを発見し、西洋の理性が矛盾を抱え込んでしまう問題提起をした量子論の世界に、HITOTSU学の観点から、明確に認識論と人間の意識の問題を取り入れることの必要性が語られました。

人間脳の5感覚にセッティングされた条件づけの世界を出発に創られてきた物理学の体系、西洋の理性を進化させるためには、奇しくも量子論を築いた先人たちが晩年東洋哲学に傾倒したように、東洋の智恵との融合が求められます。

アインシュタインとインドの詩聖、ラビンドラナート・タゴールの対話をご紹介しながら、その新しい知の領域の必要性と可能性を開くため、東洋の理性がアップグレードすること、物理的、数字の理性を超えて、21世紀は次元の違うイメージ理性が鍵になること、といったNohさんからの話がありました。

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物質であり意識でもある、そのHITOTSUの統合されたイメージがあって、初めて物理学の本質が理解できるようになる、というHITOTSU学のポジションから、講座の最後には、西洋の理性がリードしてきた歴史を新たなプレートにシフトさせるために、ぜひHITOTSU学を役立てて日本から人類に夢と希望を与えたい、というNohさんの想いが語られました。

次回からは、HITOTSU学の観点から量子論の世界により具体的に踏み込みながら、私たちの日常生活やこれからの社会のあり方とつなげて、量子論の世界をお伝えして行きたいと思います。

寒い中ご来場いただいた皆様には、心から感謝いたします。
2008年も、HITOTSU学をどうぞよろしくお願いいたします。